AI駆動開発研究部を、会員数と Discord の発言 12,608 件で確かめた

AI駆動開発研究部の入会は 1 日 2 人台のまま。消えたのは入りたての人を迎える人だった

結論: まさおの「持ち上げる声が建前になった」という違和感は、入会の数字には出ていない。変わったのは入りたての人を迎える人がいなくなったことで、一番大きい穴は毎月 70 人前後の退会だ。
まさおの違和感を会員数と Discord の実測で確かめ、入会は変わっていない・迎える人が消えた・毎月の退会が一番大きい穴、の 3 つが出た概要図
図 1 — まさおの違和感 (左) を実測にかけた結果 (右)。手を入れる先は入口ではなく、中と出口。
  1. 入会ペースは 5 月から 1 日 2.0〜2.6 人で変わらない。考え方を深く扱う動画のほうが、登録者を連れている。
  2. 挨拶の部屋で入りたての人に声をかけた先輩は、7 月 29 人から 9 月 1 人になった。
  3. 毎月 1 日に 64〜76 人が抜け、月の増加は差し引き +16〜+28 人にとどまる。

「中身を配りすぎて入会が落ちた」は数字に出ていない

まさおの違和感はこうだ。前は常連の気持ちのこもった「まさおすごい」が X に流れ、入会のきっかけになっていた。最近はそれが建前に見え、核心を配りすぎたせいではないかと考えている。ここでいう核心は、AI に仕事をさせる道具立ての設計と、その良し悪しの測り方だ。

会員数を同じ日付幅で見ると、入会ペースは 5 月から 1 日 2.0〜2.6 人のまま動いていない。9 月 7 日から 14 日も 1 日 2.3 人で、5 月と同じ水準だった。

動画の題材では逆の結果が出た。核心を扱う回は 1000 再生あたり 1.81 人を登録に連れ、速報の回の 1.41 人より強い。Discord でまさおに触れる発言も毎週 3〜4 % で、7 月から減っていない。

入会ペース (1 日あたりの人数) 2.6 2.0 2.1 2.3 5/7→5/14 5/14→5/31 6/11→6/29 9/7→9/14 7/9〜9/6 は会員数が取れていない 登録者 (動画 1000 再生あたりの人数) 1.41 1.81 1.44 速報・新モデル 核心・考え方 使い方の解説 6 月以降の 103 本の中央値 (65 本 / 28 本 / 10 本)
図 2 — 入会ペース (左) と、動画の題材別に見た登録者数 (右)。どちらも核心を配ったあとで落ちていない。

一番大きい穴は入口ではなく出口

毎月 1 日に 64〜76 人が抜ける。月額の更新日にまとまって離れ、そのあと月内で取り返す形になっている。

取り返したあとの増加は差し引き月 +16〜+28 人にとどまる。毎月 90 人前後を入れて 70 人前後を失っている計算で、入会を増やすより退会を止めるほうが効きが大きい。

辞めているのが入りたての人か古参かは、いまのデータでは取れていない。

月初の 1 日に抜けた人数 その月に増えた人数 (差し引き) 4 月 -67 +28 5 月 -64 +25 6 月 -68 +16 7 月 -76 取れていない 会員数は 3 月 31 日 491 人から 9 月 14 日 631 人。毎月 90 人前後を入れて 70 人前後を失っている。
図 3 — 月初に抜けた人数 (赤) と、その月に増えた差し引きの人数 (緑)。抜けるほうが常に大きい。

入りたての人は 1 週間で消える

ここから先は Discord の発言 12,608 件 (7 月 7 日〜9 月 13 日) の話になる。呼び方を 3 つに分ける。常連は発言数の上位 10 人、中堅はそれ以外で 7 月より前からいる人、入りたての人は 7 月 14 日以降に初めて発言した人だ。

8 月に挨拶した 85 人のうち、8 日後以降も発言したのは 15 人。1 か月後も残ったのは 3 人で、自分の部屋 (Discord の中に一人ずつ持てる場所) を持てたのは 2 人。48 ある個人の部屋は、すべて 7 月より前からいる人のものだ。

7 月も 9 月も同じ形で、入った人は最初の 1 週間で静かになる。

8 月に挨拶した人が、そのあと残った人数 挨拶した 85 人 8 日後も発言 15 人 1 か月後も発言 3 人 自分の部屋を持てた 2 人 棒全体が挨拶した 85 人、青がそのうち残った人数。7 月は 45 人のうち 3 人、9 月は 35 人のうち 2 人が 8 日後も発言した。
図 4 — 8 月に挨拶した 85 人がどこまで残ったか。棒全体が 85 人、青が残った人数。

入りたての人を迎える人がいなくなった

挨拶の部屋で入りたての人に声をかけた中堅は、7 月 29 人、8 月 4 人、9 月 1 人と消えた。常連からの返答は、挨拶を担当している 1 人だけに限られる。まさおは全員に返している。

相談・質問の部屋でも同じことが起きた。最初に答えたのが常連だった回数は 10 件、1 件、0 件と落ち、代わりにまさおが答えている。9 月の最初の返答は中央値 9 分と速い。

常連が自分の部屋に戻るのは、成熟としては普通のことだ。異常なのは、次の迎え手になるはずの中堅が同じ時期にいなくなったことにある。

入りたての人に声をかけた中堅 (人) 29 4 1 7 月 8 月 9 月 常連からの返答は挨拶の担当 1 人だけ 相談・質問の部屋で最初に答えた回数 (件) 常連 まさお 10 25 1 29 0 18 7 月 8 月 9 月 最初の返答までの中央値は 9 月で 9 分
図 5 — 入りたての人に声をかけた中堅 (左) と、相談・質問の部屋で最初に答えた人 (右)。

核心は隠さず、先輩の役割を作る

配った核心は効いた。効きすぎて常連は教わる側を卒業したが、教える側の役割がなかった。上から見る目線は、ここで育った証拠であって害ではない。

出す中身は切り分ける。型と仕組みは動画で配って人を集め、判断の過程・失敗・迷いは会員だけに見せて、会員でいる理由にする。

役割は 3 つ用意する。相談の当番、月 1 回の持ち寄り会 (会員が自分の工夫を見せ合う場)、育った人の発信をまさおが紹介すること。入りたての人には挨拶から 1 週間以内に自分の部屋を渡す。

1. 出す中身を切り分ける 動画で配る (人を集める) 型と仕組み まねできる形。登録者を連れてくる 会員だけに見せる 判断の過程・失敗・迷い まねできない。会員でいる理由になる 2. 常連と中堅に役割を渡す 相談の当番 最初に答える役を 順番に回す 月 1 回の持ち寄り会 会員の工夫を 作者名つきで残す 育った人を紹介する まさおが自分の口で 名前を出す 3. 入りたての人を留める 挨拶から 1 週間以内に、自分の部屋を渡す
図 6 — 推奨の全体像。中身の切り分け、先輩に渡す 3 つの役割、入りたての人への部屋。
決めてほしいこと: 相談の当番と持ち寄り会を常連・中堅に頼むか、誰が声をかけるか。入りたての人に部屋を渡す条件は、入会した時点か挨拶のあとか。退会の理由を聞く仕組みを入れるか (note で退会のデータが取れるかは確認中)。
確かめ方の限界と先に確かめたいこと、入会ペースの元データ (4 期間)4 段落 + 表 4 行

会員数は 7 月 9 日から 9 月 6 日が取れていない。Discord の 9 月は 13 日分だけで、月をまたぐ比較は幅を持って読む。

常連・中堅・入りたての人の分け方は発言数だけの粗いもので、初めて発言した日は入会日とは限らない。発言しない会員の満足度は測れていない。

たけるんの X 投稿は手元のデータにない。個人の発言は引用せず、役割の集計だけで見ている。

先に確かめたいことが 2 つ。入会した月ごとに翌月も残ったかを追うことと、月初に辞めた人へ一言の理由を聞くこと。発言しなくなった人が辞めたとは、まだ言えない。

期間会員数増加1 日あたり
5/7→5/14492→510+182.6
5/14→5/31510→544+342.0
6/11→6/29522→560+382.1
9/7→9/14615→631+162.3